平成29年度 狩野川連合総合水防演習・広域連携防災訓練に参加してまいりました

2017年05月15日

この訓練は、狩野川流域における洪水被害、清水港における高潮被害を想定し、水防関係者の水防技術の習熟と、防災関係機関が相互に連携した複合型災害に対する各種訓練による、防災体制の確立を図ることを目的として行われました。
被害想定としては、狩野川台風規模の台風の接近による記録的な豪雨により、狩野川で計画高水位を上回る大出水となり、狩野川流域における内水氾濫や狩野川本川の堤防決壊により、広い範囲で浸水被害が発生。また、駿河湾では計画高潮位を上回る高潮が発生し、いたるところで浸水被害が発生した状況とされました。主催は、国土交通省中部地方整備局、静岡県、三島市、沼津市他。演習参加機関は、中部地方整備局、静岡地方気象台他、陸上自衛隊第一師団、海上自衛隊、海上保安庁第三管区海上保安部、静岡県、静岡県警察本部他各種団体、また、全国水防管理団体連合会等の後援により、県内では10年ぶりに開催された大規模な訓練でありました。約1600人、59団体が参加し、メイン会場の三島市長伏地先とサテライト会場の清水市日ノ出埠頭と連動した訓練が行われ、40を超える内容の訓練が分刻みで行われました。メイン会場では、土のうによる水防広報や、ドローンによる被災状況調査、仮設橋の設置、トリアージ・医療救護活動、陸上自衛隊による物資輸送訓練など、日の出埠頭においても木材の流出防止、水門・防潮扉の閉鎖、ヘリコプターによる漂流者救助等の訓練が行われました。
平成28年度は、6月19日から続いた一連の大雨(九州地方など)から、8月の台風第7号(北海道など)、台風11号、9号、9月の台風16号に伴い、多くの土砂災害、決壊による被害、浸水、風害により、多くの死者や損害が発生しました。自然に学び、自然に備えることの重要性と、過去の災害について風化させることなく、教訓として伝える事の大切さ、日頃からの活動、各種団体との連携の重要性を痛感致しました。水防団員が平成27年までの20年間で約12万人減少するなどの状況の中、広域連携の視点をもって、地元焼津の現状をふまえた災害対応に役立て、取り組んで参ります。